【草津市】「de愛ひろば」近くにオープンしたカウンターデザート専門店「dessertcafeあおいそら」、独創的なアイデアが光るデザートコースをレポ♪
先日、2023年10月23日に「草津川跡地公園de愛ひろば」近くに、パティシエさんこだわりのデザートをカウンターで楽しめるデザート専門店、「dessertcafeあおいそら」がオープンしたことをお伝えしていました。
【草津市】10/23、「de愛ひろば」近くに「dessertcafeあおいそら」という、カウンターで楽しめるデザート専門店がオープンします♪
滋賀県では珍しいアシェットデセール(※フランス語で皿盛りデザートのこと)が、本格的に楽しめるお店ということで、スイーツ好きの方の中には、特にお店が気になっているという方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな「dessertcafeあおいそら」を取材させて頂き、店主さんのこだわりの詰まった様々なスイーツが、コースで頂けるデザートコース(3,300円)を実際に試してみました!
スイーツだけをコースでいただくという、他にはなかなかないメニューだけに、特にその内容やお味が気になるところかと思います。
今回は、その全貌が皆さまに伝わるように、しっかりレポートしていきたいと思います!
今回の記事の見どころは、こちら!
- 「あおいそら」という店名と、お店のロゴに使用された鳥のイラストに込めた店主さんのメッセージとは?
- 一般には、あまり流通していない珍しい食材を使い、店主さんの独創的なアイデアで生まれた新しい発想のスイーツの数々に注目!
- 前菜からメインまで、様々なテイストのスイーツが飽きずに楽しめ、盛り付けの美しさにも目を奪われる圧巻のコース内容。
- クリスマスシーズンに注目したいドイツ生まれの菓子パン「シュトーレン」。 その美味しさに驚愕!
- まもなく登場予定の、「クリスマス限定のデザートコース」も要チェック♪
前回の記事で、場所については詳しくご紹介していましたが、お店は先述の通り「草津川跡地公園de愛ひろば」近くにあります。
JR草津駅東口からは、徒歩数分ほどの距離で、「アーバンホテル草津」のお隣りにあるこちらの建物1階にあるお店。
看板にある、可愛らしい青い鳥のイラストの付いた看板が目印です。
ちなみに、この店名の「あおいそら」と鳥のイラストには、冒頭でお伝えしていた通り、店主さんが込めたあるメッセージが隠されています。
地球上どこでも繋がっている「空」につながりを大切にしたいという思いを。
さらに、農作物の源や恵みの象徴である「青い空(あおいそら)」に、農家さんから仕入れた食材をメニューに使うことにこだわる思いを…。
そして、大空を自由に飛び回る鳥のイラストには、自由な発想のスイーツを提供していきたいという思いを込めて、店名やロゴに使用されているんだとか!
そういった、店主さんの熱い思いを伺うと、ますますスイーツへの期待が高まりますが、期待値がMAXに高まる中で、早速コースを頂いていきます。
現在(※取材時2023年11月17日時点)お店で提供されているメニューは、ご覧の通り。
様々なテイストのスイーツがコースで頂ける「デザートコース」の他、単品で注文できるアラカルトメニューもあり、季節や旬、仕入れの状況によりコースやメニューの内容は変わるということです。
今回いただく「デザートコース」の内容は、ご覧の通り↓。
農家さんで仕入れた食材を使うことにこだわっておられるということで、メニューにも様々な食材やスイーツに使うイメージがあまりない食材もあり、その内容やお味が気になります。
ちなみに、メニューだけでなく店内の内装や雰囲気も気になるところかと思いますが、そんな気になる店内は、ご覧の通り↓。
目の前で、パティシエさんがスイーツを仕上げる様子を楽しみながら食事が出来るカウンター席5席の他、対面でお食事が出来るテーブル席も2席あります。
ワンドリンクの注文が必要ということで、まずは「ぶどうジュース600円」から頂きます。
こちら、ワインのようなボトルで登場しましたが、アルコールは全く入っていない正真正銘の「ぶどうジュース」なんだとか!
見た目だけなく、その芳醇な香りや葡萄の旨みが凝縮された深い味わいも、ワインそのもの!
店主でありパティシエである高橋さんのお話によると、アルコールは入っていないものの、ワインと同じ製法で作られているジュースなので、ワインのような味わいが感じられるんだとか。
実は下戸の筆者は、アルコールが飲めないのですが、ジュースでありながら大人な味のワインテイストが楽しめるこちらのワインは、そんな筆者にも嬉しい!
妊娠中・授乳中でアルコールが飲めない方に、ワイン気分を味わっていただくのにもおススメです♪
高橋さんの軽妙なトークや、鮮やかな手さばきが目の前で楽しめるのも、カウンタースタイルならではですが、そんな高橋さんの経歴は、製菓の専門学校を卒業後、京都ウエスティン都ホテルで3年、守山セトレマリーナびわ湖で8年間パティシエとしての腕を磨いたのち、独立してこのお店をオープンされました。
高橋さんの開業に向けての思いや、スイーツへのこだわりなどを伺いながらコースは進んでいきます。
1品目:「チョコとナッツ」
なんと、ナッツとチョコレート味のマカロンがスモーク(燻製)された状態で登場しました!
蓋を開けた瞬間に、燻製の香りが広がります。
一般的には、肉や魚、チーズなどの食材で作るイメージの燻製をスイーツに取り入れる発想。
一品目から、高橋さんの鳥のように自由で独創的な発想に驚かされましたが、気になるそのお味は…?
ナッツにも、マカロンにもしっかりと燻製の良い香りを感じられ、また相性の良いナッツとチョコレート味のマカロンを交互に口に入れると、それぞれの味わいが口いっぱいに広がり、鼻から少し抜けるスモークの香りが心地よい。
スモークする発想にも、その食材の組み合わせにも高橋さんのこだわりを感じます。
2品目:「生姜とりんご」
こちらは、生姜風味のパンナコッタに、シロップで煮た生姜を少しトッピングし、アップルパイなどに使うものと同じ製法で作った煮りんごを添え、マイクロリーフという変わった野菜をトッピングしています。
マイクロリーフというのは、一般的にスーパーなどでよく見かけるベビーリーフをもっと葉が若いうちに収穫したもの。
ベビーリーフになる前の段階の、草丈が3cmほどの葉を収穫しているので、見た目も味もベビーリーフとは一味違うものになるようです。
味の組み合わせが気になる一品ですが、パンナコッタの優しいミルクの味に、フレッシュで甘いりんごの味と香り、そしてピリッとした生姜の風味と味わいが重なり…そこにさらにマイクロリーフが、少しカイワレのようでもある鮮烈な後味でアクセントになっており、強いインパクトを残します。
こちらも食材選びや、その組み合わせが独創的で、今までに味わったことのないスイーツになっています。
3品目:「ローズゼラニウム」
「ローズゼラニウム」というのは、一般的にはアロマオイルなどによく使われるハーブの一種。
今回は、それをゼリーの材料として使ってしまうという、またしても高橋さんのフリーダムなアイデアから生まれた、見た目も涼しく美しい一品。
びわ湖ブルーの信楽焼の器に、清涼感のあるゼリーを乗せ、さらに食用のマリーゴールドをトッピングすることで、「びわ湖に浮かぶ花」をイメージしているという芸術的なスイーツです。
カットしたシャインマスカットもトッピングし、さらに高橋さんが目の前で青レモンの皮を擦ったものをトッピングして仕上げてくださいます。
3品目で、清涼感のあるゼリーや爽やかなレモン風味のスイーツを提供するのは、この後に続くメインメニューの前に、さっぱりとお口直しをしてリセットして欲しいという思いも込められているそうです。
ローズゼラニウムの香りがするつるんとしたゼリー。
そこにフレッシュなシャインマスカットの味と食感、マリーゴールドのほのかな苦み、最後に擦ったばかりの青レモンの爽やかな苦み・酸味・風味が口に広がります。
3品目で、清涼感を強く感じられる味の組み合わせのスイーツを頂くことで、しっかりお口がリセットされ、4品目のメインに向かう準備は万端!
さて、いよいよメインである4品目の登場…!
と、その前に、高橋さんが鮮やかな手さばきで、メインを仕上げるカットをご覧ください↓。
普段は、なかなか見ることが出来ない、細やかな盛り付けの過程をじっくり拝見出来るのもカウンター席の醍醐味!
さらに、ここにも高橋さんのオリジナリティが発揮されているのですが、なんと最後に「倉田ペッパー」という黒胡椒をかけて仕上げていきます。
4品目:「抹茶 吉川ゴボウ 黒大豆味噌 倉田ペッパー」
大地をイメージして作ったというこちらのスイーツ。
一番下には、チョコレートのパウダーが敷かれ、その上にホワイトチョコを加え、濃厚に仕上げたという抹茶のテリーヌ、その上に可愛い球体の小さなバニラアイスを3つトッピング。
そこに、黒大豆味噌で作ったという三角形のマフィン、リーフ形のクッキー、野洲の吉川ゴボウを使ったフライドゴボウと、さらに先ほど登場したマイクロリーフと違う種類のマイクロリーフをトッピングして仕上げた一品。
大地を思わせる茶系のスイーツ、新緑を思わせる鮮やかな抹茶のテリーヌとマイクロリーフ、トッピングの大きなリーフ形のクッキーにもインパクトがあり、大地の恵みや森の中を連想させるスイーツとなっています。
また、見た目や盛り付けの美しさだけにとどまらず、そのお味も計算され尽くしています。
黒大豆味噌のマフィンは発酵した味噌の旨みから大地の恵みを感じられますし、濃厚でありながらさっぱりとした抹茶のテリーヌのなめらかな食感とチョコレートパウダーのホロホロとした食感、そして味と香りが合わさるのが楽しく、美味しい♪
バニラアイスの優しいミルクの味わいや、吉川ゴボウの力強い味わいもアクセントになっており、味や食感の違いと組み合わせを楽しみながら食べ進めていきました!
5品目:「小菓子」
最後に、小さな焼き菓子4種の盛り合わせが登場♪
種類は、それぞれ…。
- シュトーレン
- バスクチーズケーキ
- レモンのパウンドケーキ
- アマレッティ
それぞれの焼き菓子が丁寧に作られていて美味しいのですが、なかでも筆者がその美味しさに驚いたのが、クリスマスシーズンにドイツで伝統的に食べられている菓子パン「シュトーレン」。
パンの一種と伺っていたので、バゲットのような食感を想像していたのですが、その生地は非常にしっとりとしています。
またラム酒に漬け込んだというナッツも、食感が柔らかくなって生地に溶け込むようで、ラム酒の良い香りがほのかにしながらも、全くクセがなく、食べやすく仕上がっています。
こちらのシュトーレンは、クリスマスシーズンに合わせて、先日からテイクアウトの販売も開始していますので、是非チェックしてみて下さいね!
店内には、その他にもいくつかテイクアウトの焼き菓子も販売しているので、テイクアウトのみのご利用でも、是非お気軽に立ち寄ってみてくださいね!
また、クリスマス限定のデザートコース(税込3,900円)の提供もまもなく始まりますので、興味のある方は、是非併せてチェックしてみて下さい↓。
まさに、その店名である「あおいそら」を羽ばたく鳥のようなパティシエ高橋さんの自由な発想と素晴らしい技術から生まれた芸術的なスイーツの数々。
高橋さんのスイーツを通して、農作物の生産者さん達の思いも伝わるようで、筆者自身もこれまで知らなかった食材に触れ、新しい味に出会い、心震える体験が出来ました!
皆さまも、是非この感動を体験してみてはいかがでしょうか?
「dessertcafe あおいそら」は、こちら↓